ウイルスvsセキュリティソフトの戦いが、携帯電話に舞台を移しても熾烈な駆け引きを繰り返そうとしている。携帯電話やPHS用のセキュリティソフトが続々と発表されているのだ(WebBCN 2/7)。
携帯端末のウイルスでは、Symbian OSを狙ったものが比較的多く報告されている。携帯電話に感染するウイルスが初めて報告されたのは、2004年6月14日、ロシアのKaspersky社によって発見された「Cabir」だといわれている。これもやはりSymbian OSを搭載した携帯電話で、Bluetoothを介して感染する。2005年3月3日、F-Secureによって日本にも上陸したと発表された(香港を訪れた日本人が感染したとされる)。グローバルローミングサービスも思わぬ落とし穴がある。
2004年11月17日には、NTTドコモから「セキュリティスキャン」機能を搭載した携帯電話「901i」シリーズが発表されている。この機種は紛失時にあらかじめ登録した電話番号から指定回数着信させると端末をロックできる「遠隔ロック」機能も備えており、今日の携帯電話セキュリティ対策の機能をいち早く取り入れた機種かもしれない。今ではインテリシンク社のソフトなどを使うと、データをリモートで消去することもできる。
さて、このほど発表されたニュースは2つ。1つ目は、シマンテックのモバイル機器用OSのウイルス対策ソフトの最新バージョンで、ウィルコムのPHS「W-ZERO3」に対応したというもの。このソフトは、「Palm OS」「Windows Mobile」「Pocket PC」に対応している。もう1つは、マカフィーがソニーエリクソンと提携し、携帯電話向けセキュリティソフトを提供するというニュースだ。どちらもPCのセキュリティ対策ソフト同様、ウイルススキャンや駆除ができ、ファイアウォール機能を備えたものもある。
既に携帯電話に限らずモバイル機器全般に話が飛躍していることにお気づきだと思うが、実際PSPを狙ったトロイの木馬は2005年10月6日に、10月17日にはニンテンドーDSを標的とするトロイの木馬も発見されている。PSPにはその前にも画像処理に関する脆弱性も確認されていた。そのデジタル機器にコンピュータが搭載されている限り、そして通信機能を備えている限り、もはや安全とは言えない時代になったのである。
その中でも携帯電話は最先端を行くデジタル機器である。NTTドコモのサービスだけを見ても国際ローミングサービスにプッシュトーク、フルブラウザ、音楽再生、電子マネー「Edy」、モバイルSuicaなど新しく魅力的な機能が次々と追加されてきた。そして、ここに挙げた機能すべてが何らかの「通信機能」と密接に結びついており、そうしたさまざまなルートからの脅威すべてに対して対策をしていかなければならないということなのだ。