ポッドスラーピング:トピックス:セキュログ―セキュリティの最新動向
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(2006.02.26)
ポッドスラーピング

USBメモリーが登場して依頼、データの持ち運びが非常に便利になったのは事実である。一昔前ならフロッピーやMO、数年前ならCD-Rぐらいのものだった。USBメモリーは転送速度が速く、書き込みも速い。この手軽さは、逆に情報漏洩のリスクを増大させたが、容量的には数100MB程度が主流で、せいぜい4GBぐらいのものが見られる程度である。

しかし、我々はメモリーだけではなく、いつのまにか「ハードディスク」までも携帯している。そう、「iPod」だ。60GBのiPodなら、業務用データをすべて持ち歩くことだって可能かもしれない。

そんな中、業務上重要なデータを数分でiPodに転送するアプリケーションが考案された(CNET 2/16)という。2分間に100Mバイトのスピードで、企業ネットワークから重要なファイルをスキャンし、iPodにダウンロードできるとのことで、こうした手口でiPodを使ってデータを盗み出す手口を「ポッドスラーピング」と言うそうだ。このアプリケーションによる情報漏洩の危険性が懸念されているのである。

最近ではUSB機器の使用を制限するアプリケーションが企業に導入されたり、外部記憶装置のないパソコンを使わされたりと、情報管理に神経を尖らせている企業が増えてきているようだが、iPodの持ち込みもNGになる日がやってくるのか。そもそもSDカードにデータを保存することが出来るのだからデジカメだって危険だ。

情報はテキストデータで流出するとは限らない。「画像」として盗むことも可能だ。今の携帯電話にはカメラが付いている。パソコンの画面をカメラでパシャリ!という可能性だってある。書店ではデジタル万引きとして問題にもなった。現にカメラ付き携帯電話の持込を禁止されている建物というのは結構存在する。

もっと言えば、我々が頭に「記憶する」ことを防ぐ手段はない。もっとも原始的な情報の盗み方は、文字通り「盗み見る」ことだった。

つまり、手間暇をかければ、情報を持ち出すことはこれまでも可能だったのだが、記憶装置が大容量になり、ブロードバンド化で通信速度が上がり、マシン自体の性能がアップした、そうした便利さの代償として、リスクが増加したということなのだ。だから、リスクを減らすためには、昔に立ち戻った不便な生活を受け入れるしかない。あれはダメ、これもダメ、会社は窮屈な場所へとどんどん変化しているとも言える。

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