Macでもワームが発見され、脆弱性も明かになったことで、Macの「安全神話」が揺らいでいるという報道がある(CNET 2/28)。もとよりこれは作られた神話に過ぎない。ハッカーが狙わなかったことが安全につながっていただけで、逆にWindowsが特に脆弱というわけでもないことは、知っている人は知っていたし、MicrosoftもことあるごとにPRしていたものだ。
携帯電話やPDA、ゲーム機などありとあらゆるデジタル機器がハッカーのターゲットとなった今、Macもまた例外ではなくなったというだけである。そして、携帯電話などでもそうであるように、脅威に慣れていなかったMacユーザーにとって、さらにはWindowsよりも安全だと信じていたMacユーザーにとってはショックな出来事だったということなのだろう。
かく言う私もMacなどという(あえて)マイナーなOSは狙われにくいので、その意味では安全だと思っていたが、例えて言うなら玄関の鍵を開けておいても平気だった、古き良き時代は終わったということである。
これまでMacに見向きもしなかったのは、ハッカーだけではなくセキュリティベンダも同じ。Mac向けのセキュリティ対策ソフトも少ないのである。今後は少しずつ増えてくるかもしれない。
ところで、WindowsとMac、どちらが安全かを検証した記事もある(CNET 3/1)。それによると、Macの方が多くの脆弱性が明らかになっているのである。そして、Macの方が脆弱性をまとめて発表する傾向があるという。例えば2005年8月には35件もの脆弱性が見つかり、44件ものセキュリティアップデートが公開されている。一方Windowsには対処されていない脆弱性があるという。
結局、どちらが安全かを競ってもあまり意味がない。一番安全なのは、ベンダが専用に開発した独自OSの類で、情報が公開されていないほど脅威は少ない。ただし、そのOSで動くアプリケーションを開発することも困難ということである。