パソコンの廃棄については、情報漏洩対策への意識が高まっているが、磁気テープはきちんと処理しているか、と聞かれてドキッとする人は多いのではないだろうか。
前段として、代表的な情報の廃棄方法をおさらいしておこう。
(1)紙
シュレッダーが基本中の基本だが、万全を期すなら溶解処理が確実。
(2)CD-ROM、フロッピーディスク
シュレッダーでの粉砕処理が一般的か。CDやDVDの場合は表面に傷をつけるタイプのものや、表面を削るタイプの処理方法もあるようだ。FDの場合は強磁気で破壊する方法もある。
(3)ハードディスク
専用ソフトを使ってデータを上書きするタイプが最もポピュラーだが、処理には時間がかかる。物理的な破壊としては、FDと同様磁気を使ったものや、プレス機などで変形・穴あけなどで破壊する方法がある。
さて、問題の磁気テープについてだが、使用済みカートリッジのデータが完全に消去されずに廃棄されているケースが多いようだ(IT Pro 3/13)。データを消去する場合には、FDやハードディスクと同様、磁気による「消磁」処理が一般的だという。しかし、この方法が有効なのは初期のDLTなどで、LTOや3592などの新しいカートリッジの場合は完全な上書き(セキュリティ消去)が必要になるとのことで、処理時間に数時間を要する。
それにしても廃棄に労力とコストを費やす時代になったものだ。重要なデータほど様々な手段でバックアップを取っているわけで、そうするといざそのデータが不要になったときに慌てることになる。重要なデータはどことどこに保存されているのか、を明確にしておくことが重要だ。