普及が期待されている無線ICタグ(RFIDタグ)だが、オランダ・アムステルダム自由大学の研究チームがICタグにコンピュータ・ウイルスを植え付けることに成功したという(WIRED NEWS 3/16)。報告によれば、「SQLインジェクション」を使ってICタグ・システムのデータベースを改竄し、これが事実ならば病原ウイルスと同様、航空機を経由して世界中に広まる危険性もあるとの事だが…。
さらに、バッファオーバーフローやICタグアプリケーションサーバへのバックドア開設など、コンピュータに対する一連の攻撃も可能としている。
これに対して早速反論もあったようである。標準的なICタグは96ビットのメモリーしか持っておらず、メモリーが読み書き可能で変更可能なサイズで読み出せるという限られた条件でしかウイルスの危険は発生しないとして否定的だ(IT Pro 3/17)。
オランダ研究者の論文は、業界に警鐘を鳴らすために今後脅威が発生し得る可能性を強調したかったようだが、現時点での判断は難しい。ただ、「危険は存在しない」と決め付けることが一番危険だ、と言うことはできるだろう。