Kaspersky Labのレポートでは、サイバー犯罪者はあらゆる「敵」に対して攻撃を展開しているようだ(CNET 4/5)。その敵にはライバルも含まれるという。
同報道が伝えるターゲットは大きく3つ。一つは今までも多く見られた「ウイルス対策ソフト」に対する攻撃である。検出を免れようとするだけでなく、対策ソフトの更新を無効にしたり、さらには削除してしまうコードが含まれるケースも増えてきているという。ますます悪質化しているということだ。
以前紹介したハニーポットも狙われている。セキュリティ上無防備な状態になっているネットワークに気が付くと、ボットネットを利用してDDoS攻撃をしかけているらしい。ボットネットvsハニーポット…知恵と知恵がぶつかり合う手に汗握るサイバー戦争というのは言い過ぎか。
そして、その標的は、同業者にも向けられているというのだ。サイバー犯罪者の世界でも生き残りをかけ、熾烈な争いが繰り広げられているらしい。同業者に対してDDoS攻撃を仕掛けたり、相手のボットネットを乗っ取ったり、既にインストールされている他のマルウェアを削除するソフトなども作成しているという。こうなるともはや誰が敵で味方かも分からない。ネット犯罪がビジネスとして成立した今、その中でも市場競争が生まれているのである。より強い組織が生き残り、切磋琢磨を繰り返す。裏社会と同じである。